ラングイの寒サバ

ラングイの寒サバ釣り

ラングイの寒サバ

ラングイの寒サバとは

全国区なのは関サバなどでしょうか、近畿圏だと土佐清水の寒サバなどが有名です.しかし、大阪圏の釣り人が自分で釣ったサバをお刺身で美味しく頂けるのは『ラングイの寒サバ』になります.2月の中旬から3月初旬まで、和歌山有田市湯浅方面から出船する乗合船に乗船し、ラングイというポイントで釣るのが『ラングイの寒サバ』です.ラングイという白浜と四国の間にある水深400mまで一気に落ち込む海峡ポイントがあり、この駆け上がりの100m付近を回遊する脂の乗ったサバを狙う釣りになります.コマセを入れる釣りということもあり、群れさえ見つかれば、比較的簡単に『クーラー満タン』まで釣れる・・・といわれていたのは今は昔.近年は黒潮の大蛇行のせい?温暖化のせい?原因は不明ですが、当たりの日を引くのが難しくなっています.また、太平洋とはいえ、外洋の真冬の釣りなので海は荒れています.瀬戸内海、大阪湾のベテランさんでも船酔いすることがありますので酔い止めなどあったほうがいいです.
ラングイの寒サバ

寒サバの出船、釣り、帰港までの流れ

寒サバ予約

有田市湯浅 なぎ丸の場合
事前予約を入れます。予約の難易度は”並”な感じです。
キツイ和歌山弁ではないので関西イントネーションを理解できれば会話可能。

ただし、月、日付、曜日を確実に伝えること。これは地方の乗合船の予約に共通できることですが、数日後に予約の確認を行うこと。決して完璧を求めてはいけません。相手側は趣味レベルで商売をしている可能性があるので気持ち良く遊ぶには客意識のハードルを下げておくことが大事です。

場所

乗合船の場所はWebにも和歌山県有田郡湯浅町港区2814-1
TEL 0737-62-3890
になります。船も旅館前の漁港からになります
※磯渡しと場所が違うので注意が必要です。2か所がわりと離れているの2ヶ所あるという認識は重要です。
前日入りなら旅館の前に駐車、それ以外は指示に従う感じです。

仮眠所

これが曲者で、はじめてだとめっちゃ分かりにくいです。正規の船宿は明るい看板もあるのですぐに分かるのですが、夜中だと電話もで聞くこともできないのでさ迷うことになります。実際に迷ってしまいました・・・場所は母屋から北に1軒またいで角の建物になります。
先客がいると入りにくいです。誰もいなければ夜中でも入れますが、PM10:00くらいだとまだ寝てないでしょうし、相部屋も可能なのかもしれません。当日は迷いに迷いまくって、発見したのがAM1:30・・・先客がいたのでさすがに入ることはできませんでした。

寒サバ受付
優待券を準備しておけば用紙とお金を渡すだけです。
サビキ準備とありますが1枚だけです。サバですので上手に釣っても2,3枚は必要ではないでしょうか。船で購入することはできます。船では名前だけ言って、帰港後の後払いになります。そんなに高くはないので数枚準備しておいて、なくなれば購入するような感覚でOKかと。
寒サバ乗船
クラーボックスは軽トラックで運んでくれます。トラックで運ぶ前にブロック氷の配給があります。
4:30受付 全員揃っていればわりとハイペースで準備が必要です。
寒サバ仕掛け

重り:80号
カゴ:ステンレスカゴ(小)でOKです。エサが使い放題なので大きすぎると強制的においやんに変更させられます。
ライン:PE4号以上ぐらいがよさそうです。2号の人がいたのですが、お祭りしまくってました&ラインブレイクもしていました。
サビキは12号:取り回しもたいへんなので6本針なら半分に切るなどして短いほうが手返しがよくなるので釣果が上がります。
渋いときはサビキ仕掛けの差があるのかもしれませんが、入れ食いになると何でもOKな感じでした。
ちなみに5種類(ピンク、白、ハゲ皮、紫のケイムラ系、アミエビタイプ)使いましたが特に釣果の差はなかったと思います。

ここでやらかしてしまったのが電源確保のミス
船に電源がないことまでは確認していたのですが、どこかのブログに書いてあったことをうのみにしてしまい、
バッテリーは当日借りられるみたいなことを思い込んでしまいました。直前になって申し出たところ・・・『数が少ないので予約制なんよ』

マジっすか、電源のない電動リールで1日手巻きで釣りっすか!!!

ここで戦意喪失、釣果を聞かないでという理由はここです。
船釣りでは当たり前のことなのかもしれませんが、電源確保が重要なことを思い知りました。

寒サバいよいよ出船

それほど波は高くなかったのですが・・・この日は椿沖とかいうポイントまで。みっちり2時間ほど走りました。
初心者は酔い止め必須です。完全に酔うとこまでいきませんでしたが、釣りはじめのしばらくは軽く酔った

状態で非常に厳しかったです。通常、寒サバはラングイというポイントがセオリーのようですが外れの日もあるようでうす。

寒サバ釣り

まあ、サバですので群れさえいれば食ってきます。当日は60mのタナでしたが80号の重り+サバです。まあ、手巻きはほぼなしと思っておいたほうがいい感じです。
私は(手巻きになってしまったので)エサの入れる回数も少なく、電源入らないので、タナは目視・・・
タナの精度も悪く手返しも悪い最悪の状態でしたが、適当にやっても竿頭の1/3くらいの感じでは釣れました。(20匹くらい)

網エビは餌箱ごと配給されます スプーンなんかあると便利かと思います。

1人1つバケツあ準備されていますのでサバは釣れたらサバ折りして血抜きをします。
しばらくしたらクーラーボックスに入れます。魚がギリ浸るくらいに海水を入れるといいみたいです。

渋いときは6本サビキがいいですが、釣れだしたら3本針などのほうが手返しがよくなります。

渋い日は差がでるかもしれませんが、釣り座は前か後ろ、私のような素人はできるだけ広い場所がええのでは
ないでしょうか。陸のサビキ釣りのように、3本くらいは普通にかかってきます。40cm級のサバ3本とかゲキヤバです。広いほうが取り込み、針外しも安全にできます。

寒サバ釣りの印象

完全にスカしてしまうこともあるのかもしれませんが、大きな群れを見つけるまでは適当に流しておく感じでいいのではないでしょうか。釣れだしたら皆で力を合わせてエサを撒きつづけて群れをとめる感じがよさそうです。

寒サバ帰港

沖に出た分時間がかかりますので覚悟しましょう。漁港に到着する直前にクラーボックスの海水を抜くよう指示されます。車の近くまでは軽トラで運んでくれます。荒く削った氷を準備してくれているので全体にまぶして終了。

後はサバの刺身を食うため、寄り道せずに速攻帰る感じです。

いや、少し時間があれば
マルタ水産
経由がお勧め格安で釜揚げしらすが買えますよ

寒サバのお裾分け

事前に宣伝しすぎると外すあるあるもあるのですが、この寒サバはかなりヤバいです。釣れるととんでもない釣果になりますので、事前の配給先×8匹づつなど、計算して持ち帰らないとえらいことになります。なにせ、匹数的には堤防のサビキ釣りレベルに、それが35cm~40cm級というえらいこっちゃですわ。数匹はお刺身とか塩焼きでええのですが、お勧めは干物です。配給を予定している家庭には事前に”塩”と”干す用の網”の準備をお願いしておくといいかもです。
敵はカラスなんです・・・カラスがいなければベランダいっぱいに干せばいいのですが、網がないと寒サバの干し物が瞬殺ですわ。

ラングイの寒サバ

大きさだでなく厚みもエグい・・・こりゃ乾かない

大阪では寒サバ=とろサバ(干物)言うてお店にでてますけど・・・定食で2000円級です。刺身も塩焼きも美味しいのですが・・・この干物の美味しさってなんなの???多分、大阪の夜の新地でだしたら5000円級!!!そんくらいうまいです。

なぎ丸寒サバ釣りのお作法

受付から釣り座確保まで

受付は4時過ぎからボチボチはじまります。
受付の前に船宿の玄関前にある軽トラックの横に自分のクラーボックスを置いておきます。しばらくするとブロック氷がでてきますので1個入れておきます。

クラーボックスは軽トラックが運んでくれますので、受付が終わったらタックルボックスとロッドを持って乗合船へ向かいます。
釣り座は早いもの勝ちです。受付が終わると用紙を渡されるのですが、乗船する船の番号の記載があります。まあそれほど繊細な釣りはないのでどこが有利というのはあまりないと思います。仲間同士で並びたいなどの場合は早めに行ったほうがいいかもしれません。どこが釣り座?が分からないかもしれませんが『青いバケツ』が置いてある位置が釣り座になります。先端付近はシーアンカーの出し入れのジャマになるので乗せてくれません。

仕掛けについて

受付の際に仕掛けを2つ配られます

ラングイの寒サバ

こんなの町中の釣り具屋に売ってる?

針8号、ハリス10号、幹糸10号

ラングイの寒サバ

枝7cm、全長1.8m まさにサバを釣るためだけの仕掛け

デカサバが3本くらい掛かっても余裕で抜ける太さ、多少の絡みは簡単にほどけます 手返し良く釣るにはこのくらいがちょうどいいようです。仕掛けがなくなったら船で300円で販売しています。400円~500円の高級なサビキを買って行ってもほとんど使えないかも。

アミエビのカゴ

カゴはステンレスカゴ(指定)です

ラングイの寒サバ

大きいのはNGでナイロン製もダメなようです。おそらく(小)のサイズになると思いますが、これも現地調達でいいでしょう(300円)間違っていたら使わせてもらえません。重りは80号の指定になります。

釣り方

まあ普通のサビキ釣りです。釣れるものがデカいだけです。皆で一致団結してこまめに撒き餌を入れることが大事になります。船長からの指示棚で回ってくるサバを待ち、釣れだしても撒き餌を続けて足止めするイメージのようです。だいたい50mくらいの指示棚が多いようですが、撒き餌が効いてくると30mとか15mでも食ってくるみたいです。

サバだけの群れであれば問題ないのですが、イワシの群れと一緒にいる場合に厄介な釣りになります。ちょうど使ってた4本針+80号ですと、イワシが2匹くらい掛かっただけでは重りが落ちていきます。仕掛けが落ちている間はイワシが掛かっても指示棚(サバの棚)まで送り込んでみる方法があります。あきらかにイワシとはアタリが違います。食い上げのパターンもすぐ分かると思います。(※サバのアタリが分からない人はやってはいけません)イワシが4匹掛かるとさすがに落ちませんので諦めてイワシを取り込みましょう。サバは1匹づつ確実に取り込んで行くのが釣果を伸ばす方法のようです。サバが2匹、3匹掛かってしまうと仕掛けがぐしゃぐしゃになる確率がアップするためです。

2017年の釣果

今年は昨年以上に外れの日だったようで、サバは10匹と残念な結果に

ラングイの寒サバ

まあでもお刺身と一夜干しがなんとかできたのでええか

ラングイの寒サバ釣果

【2019年度版】和歌山湯浅 なぎ丸

4回目:2019年2月19日 寒サバ釣り

今年こそは、ご近所さんに配りつつ、お刺身、しめ鯖、一夜干し・・・お料理を妄想しながらいろいろ考えていたのですが・・・1本12,000円の釣りあるあるの超高級サバになりました.

ラングイの寒サバ

天候不良なのか、運が悪いのか・・・ラングイの寒サバが遠のいています.

ラングイの寒サバ

【2018年度版】和歌山湯浅 なぎ丸

3回目:2018年2月3日

いやいや、2月の外洋、当たり前かもしれませんが、とにかく荒れる荒れる.少しの荒れで漁を中止にするわけはないですよね.年々厳しくなるラングイの寒サバ釣り.

【2017年度版】和歌山湯浅 なぎ丸

2回目:2017年2月25日

昨年もお世話になり、今回のラングイの寒サバは2回目
年1回だといろんなお作法を忘れるですよね・・・
忘れないうちに書きかき(16年の1回目も参考にして下さいね)
ラングイの寒サバブログはこちら

【2016年度版】

1回目:2016年2月28日

天気の都合で何度か延期になり、ようやく出船することができました。
寒サバの釣果は???あまり聞かないで下さい(涙)
いろいろ失敗談含め 初心者向けに案内します。
釣りものによってかわる可能性があるので費用は要確認です。
この日は12,000円/1日
優待券を印刷すると500円引きになります。

ラングイの寒サバ