親子フィッシングデビュー

親子フィッシングの心得

 

子供と一緒に釣りをしたのですが、何歳くらいからできるかな?

その前に、釣り場における親御さんの心得があるので紹介しますね

親子フィッシングの心得①

残念ながら釣りは子供優先の世界ではありません.釣りはDYFC(ダイワフィッシングクラブ)や公共の施設など特別な組織でない限り、無料、有料の場所を問わず、子供が特別優先される世界ではありません.『順番を守る』『挨拶をする』などは当たり前のマナーですが、子供連れの場合はより一層周りに気遣いすることを心がけましょう.ちょっと極端ですが、ゴルフ場に子供と一緒に来たと思えば簡単です.乗合船などはまさにゴルフプレーと同じで、常連さん=会員さんを優先する世界なので
控えめに振る舞う必要があります.
たくさんの人がいる釣り場で、子供がいるからと、狭い隙間に割り込むなどはもってのほか.そういう親子ほど周りに迷惑をかける傾向があります.寝坊してしまったら釣りは諦め、動物園にでも行きましょう.逆に子供が気持ちいい挨拶ができたり礼儀正しいと・・・ここ『入り~』と、びっくりするような寛容な対応を受けることもあります.

親子フィッシングの心得②

親は釣りができると思うな!本当の釣り好きのお父さんは、子供と釣りは一緒に行きたくないと言ます.釣り仲間の上級者ほどその傾向があります.親子フィッシングは子供の世話と、他人に迷惑をかけないよう監視することがメインになるので、自分の釣りができなくなるためです.私の場合、幸いにも自分が釣るより、子供が釣れるほうが楽しかったのでよかったですが、釣り好きのお父さんほど勘違いしないように注意しましょう.純粋に子供と一緒に釣りが楽しめるようになるのは小学生の高学年になってからです.それまでのファミリーフィッシングは親も子供も訓練の日々です.親子釣りの基本は子供が楽しめるかどうかが肝になります.

親子フィッシングの心得③

親子フィッシングは謙虚さが大事.交通事故と違い、上手になってもトラブルが発生した場合、弱い子供が悪者にされます.チャーター船(貸切)や常連(沢山お金を使う)であればいいですが、乗合船などは細心の注意が必要です.釣り堀などもそうなのですが、近くの人が釣れたら仕掛けをすばやく回収し、絡ませないないなどの最低限のマナーを守りましょう.相手も高額な費用を払って釣りを楽しみにきていることを肝に命じましょう.よく釣り場ので挨拶が大事と書かれているサイトがありますが、親が挨拶するのは当たり前、子供に挨拶をさせることのほうが大事です.どんなけ注意を払っていても、やはりそこは子供、意図しないトラブルも発生します.そんな時、子供に礼儀正しい”ふり”をさせておくと寛容に見てくれます.

↑この考え、子供が小学生低学年のころに思ってました.
しかし、釣吉三平クラスの子供+大人の2倍くらいの釣果になれば・・・いやいや、文句言うてきたあんたのほうが下手やから・・・喉元で言いそうになって、何度飲み込んだことか. 子供と一緒に釣りを楽しむためにはそういう親の忍耐も大事です.

子供の年齢に合った釣りは

 

子供優先ではない、迷惑をかけないよう注意する。親の心得を理解しました。

それでは、何歳くらいからどんな釣りができるか?お勧めの釣りを紹介しますね

何歳から親子で釣りできる?

子供と釣り

針のついた釣りだと幼稚園の年少さんあたりから可能かと思います.まずは、針のついていないザリガニ釣りなどがよさそうです.何でもいいので釣る楽みを体験してもらうといいかと思います.

我が家は2歳ころから公園に行ったらロッドとリールを触って遊んでましたよ.釣りではなく巻いて遊んでるだけですけどね.

親子釣り 何からはじめたらいい

子供と釣り

まず、釣りではじめに覚えてもらうことは針が危険ということです.
少し指に刺さって実際に痛い目に合うのが手っ取り早いですが、注射を経験してるので、注射針と一緒で刺さると痛くて、怖いものだと言い聞かせれば『危険なも』というのは認識するはずです.
次に、自分以上に他人に針が触れないように気をつけることを覚えてもらいます.
はじめのころの餌付けなどは親が手伝うかと思います.できるだけ竿から手を離して餌付けをしたほうがいいのですが、針を触っているときに竿を動かされると非常に危険です.仕掛けの準備や餌をつけてもらっているときは絶対竿から目を離さず動かしてはいけないことを覚えてもらいましょう.このあたりも1,2回針が刺さって痛い目に合ってると理解が早いです.ただ、子供はどうしても『投げたがり』ます.これは人間の本能なので止めようがありません.『投げる際は必ず後ろを確認』する.これは徹底的に覚え込ませましょう.針関連は他人にも迷惑をかけることになりますので厳し目に指導しましょう.

釣り動作の習得

子供と釣り

次は釣り全体の動作の習得です.普段、あまりしない、竿を使う動きは3歳、4歳あたりだとかなり難しい動作になります.一連の動作の習得が大事ですので、餌で汚れる、ライントラブル、根掛かり・・・・根気よく続けるしかありません.
ここで怒ってしまうと次からついて来てくれなくなる可能性があります.親子で釣りを楽しみたいお親御さんの一番の辛抱どころです.
普段の日常生活でほとんどない、『竿先を固定』する動作はかなり難しいようです.生活の中で、着替えのとき、爪を切るとき、動かずじっとしておくシチュエーションがありますが、一瞬のことかと思います.数十秒、分単位で竿先を固める動作ができるようになるといろんな釣りに挑戦できるようになります.
海釣りデビューでやるサビキ釣りなども竿先を固める(動かさない)動作が重要です.

何歳くらいから投げる釣りができる?

幼稚園の年長さんくらいになり、体力があれば十分投げる釣りができるようになります.投げる動作は比較的簡単にできるようになるのですが、映像を見ても分かるように、ロッドの角度を決めて、一定の速度でリールを巻くという動作はなかなかできません.どうしても竿先がぶれるのでルアーや餌の動きが安定しないため釣れません.ただ、このトリッキーな動きがたまーに奇跡を起こすことも.たまに、誰も釣れていない状況でその奇跡は起きます.逆にみんなが釣れて、自分だけ釣れなくてスネるのがこの年齢です.

子供の成長に合わせた釣り

親子釣りでお勧め 園児編

子供と釣り

池や湖だとブルーギル、川だと管理釣り場、海だとよサビキ釣りなどがいいでしょうか.

!忍耐力のある子供はいません

よほどのことがない限り、釣れない釣りを楽しめる子供はいません.まずは簡単に釣れる釣りがいいでしょう.大人でも数釣りしか楽しめない人がいるくらいですからね.ただ釣れていたとしてもすぐに飽きて他のことをしはじめます.サビキなどは100%餌で遊びだします.幼稚園の砂遊びの延長です.これは仕方がないです.ブルーギルは必ず解剖をはじめます.

海で比較的簡単に釣れるサヨリ釣りが園児にはお勧め.表層で釣れる魚なので投げてからすぐ巻いて釣れます.『待つ』という動作が必要ない投げ釣りなところがGoodです.

親子釣りでお勧め 小学1,2年生

子供と釣り

小学生になると、釣りに集中できる時間が長くなってきます.集中というか、飽きるまでの時間が長くなると言ったほうがいいでしょうか.
小学生1,2年生あたりにはサビキ釣りを延々続けてしまうというような、釣りあるあるが起こります.クーラーボックス満タンににアジをいっぱいに釣ってしまって、『こんなにいっぱいの魚をどうやって食べるの!』と、家に帰ってママに叱られるというパターンです.

このころになると、簡単な釣り、難しい釣りが認識できるようになります.子供ですので気分が乗らないと続かないのですが、我々、大人がやりたい難しいほうの釣りに一緒に挑める時間帯ができる ようになります.
スピニングでの小さいなルアーは投げれるようになるので、バス釣り、ブルーギル釣りもお勧め.

親子釣りでお勧め 3,4年生

子供と釣り

3年生、4年生になると投げる釣りができるようになります.サビキも飛ばしサビキなど、4mくらいの竿を振り切れるようになります.投げ釣り系で大事なの は『真っ直ぐ投げれるようになること』です.まずは広い場所で真っ直ぐ投げる練習をしましょう.剣道の”面”をイメージ.キャスティングの姿勢などはとり あえずどうでもいいですが、とにかく剣道の面の動作で仕掛けを真っ直ぐ投げれるように練習しましょう.竿の軌道が後ろから前に真っ直ぐ振っていれば横に飛 ぶことはありません.ラインを離すタイミングは体で覚えるしかありませんので、竿の軌道さえ間違えなければ他人に迷惑をかけることはありません.この軌道を身に付けてから人が沢山いる場所で釣りをしましょう.真っ直ぐ投げられないのに、いきなり沢山の人がいるようなポイントでやると多くの人に迷惑がかかります.真横にサビキが飛んで、10人くらいに迷惑をかけるなんて光景は良くみます.野球でいうサイドスローやアンダースローの軌道で投げているからです.斜めの 軌道で竿を振るとラインを離すタイミングでとんなでもない方向に飛んでしまうのです.遠くに投げるのは二の次、まずは真っ直ぐ投げる練習が大事です.

親子釣りでお勧め 5,6年生

体もある程度できて、集中力が増す5,6年生になると『待つ釣り』が少しできるようになります.体力と精神力は一体です.待つと言っても本格的なウキの釣りは難しいのですが、ポー ズ(間を入れる)をとる動作を意識的にできるようになります.このポーズを入れる動作ができるようになると格段に釣果がアップします.バス釣りで はハードルアー、海では飛ばしサビキだけでなく、タチウオのルアー釣り(ワインド、ドジョウの引き釣り)やエギングなどもできるようになります.

子供と釣りお勧め

勧めできる釣りの種類

探り釣り

根魚の探り釣りはお勧めです.気軽にできる割には釣りの基本動作が凝縮しています.食べても美味しい魚ばかりなのでお勧めです.

船のタコ釣り

少し船酔いが心配なのと費用がかかるのが難点なのですが、ハズレの日を引かなければ大ハズレはない比較的イージーな釣りです.バス釣りのアンダーショットリグがある程度操れるレベルであればOKです.根掛かりもほとんどないですし、返しのない針なので小学生でも仕掛け投入→アタリ→合わせ→ランディングまですべてが簡単にできる釣りです.<小学生のタコ釣り動画><中学生のタコ釣り爆釣モード

◆どうしても安く、気軽に魚がつりい場合は

おそらくお父さんの釣りもシーズンオフであろう時期のフィッシングショーに出かけよう.毎年、横浜と大阪で開催されます.子供向けニジマス釣りがお勧めです.<フィッシングショーのニジマス釣りの動画>一人ひとりお世話してくれますので安心です.(注)ものすごく気持ちは分かるのですが、横からお父さんがでしゃばるの恥ずかしいからやめましょうね!

子供と釣り その他

安全に細心の注意を払う

ライフジャケットを着るなどは言うまでもありませんが、危険が針がついた釣りなので周りにも気を使いましょう.万が一刺さった場合ですが、強引に引き抜くと傷口が広がります.針の返しが飛び出るまで貫通させます.返しから先をニッパーで切断してから抜きましょう.近くの消防署などに駆け込むと対処してくれますよ.

狙う魚種によって仕掛けが違う

 狙う魚種によって仕掛けが違います.はじめての釣り入門 を参考にして下さい.

糸の結び方

 糸の結び方 を参考にして下さい.

釣りの単位

 海釣りでは少ないのですが、尺、号、ポンド、オンス、フィート、インチ・・・さまざまな単位の表記が あります.単位をまとめたページを紹介します.

 

狙っている魚が釣れればラッキーですが、釣果は二の次。まずはいつもの遊びの延長で、楽しく、安全に、怪我をせず帰ってくるということが大事です。『次は何時釣りに行くの』という言葉が子供からでてきたら100点です。

親子フィッシングのこと、良く分かりました。天気のいい日に余裕をもって親子フィッシングデビューしたいとお思います!